Bitcoinで思う事 |
e−Siverの皆様
こんにちは。平山です。
オリンピックが終り、次はパラリンピックと思って居ましたら、ソチの隣でな臭い状況に成って来ました。
中国、ロシア内と他民族とその土地を無理やり取り込んだ国家は結局こうなるのでしょうか?
それはさて置き、旅行のチャンスも殆ど無く、投稿をさぼり続ける私ですが、先日来興味を持っている件が有ります。
それは「Bitcoin」です。
何故興味を持つか申しますと、私が最も長期間取り組んだ仕事が銀行のオンラインシステムだからです。
初期の預金システムに始まり、顧客管理、融資システム、預金金融機関相互受払システム、内国為替システム、外為システム等、20年以上に渡り色々と構築して来ました。
その中核は何と言っても金融機関ですから、資金管理と現金/現物管理です。その正確性、無謬性、オンライントラブルからのリカバリー、長期完全記録保持を追求し、様々な仕組みを構築しました。キモは記録です。
Bitcoinはドルや円の様な紙幣や貨幣は無く、「 公共トランザクションログを利用しているオープンソースプロトコルに基づくPeer to
Peer型の決済網及び暗号通貨である」と説明されています。
これは何とか理解できます。
しかし実際の流通の説明は「支払いの際に売買間の電子的な記録や履歴は存在しない代わりに、
買い手は公式トランザクションログ、blockchainの更新を要求する」とあり、こうなると「はぁ?」と成ります。
このトランザクションログ成るものは、Bitcoinそのものの発掘からBitcoin毎に作られるものとも説明されています。実際の金融機関のシステムでいうと口座元帳みたいなもので、紙幣1枚毎にその動きが詳細に全部記録されたものかとも想像できますが、それは有りえません。
銀行の元帳は、入金や出金一つひとつの動きを、取引日、相手勘定/口座情報等を詳細に記録したものです。出来ない事は無いのですが、使用されたお札の番号は記録しません。勿論貨幣なら番号も有りません。そしてその集合として、銀行毎の資金量や融資残高が有る訳です。
Bitcoinの場合、コイン1単位毎の取引ならば、元帳管理が出来るでしょうが実際はその何分の1かの単位での取引もできる様です。
私が先日疑問を持ったのはこの様な仕組みの事ではなく、顧客の分だけで無く自社の分も含めてBitcoinを全部録られた。金融機関に預けていたドルや円等の資金も殆ど盗られた」と言う、MTGOXの言い分です。
そんな馬鹿な事、と一方的な断定と言われればそれまでですが、Bitcoinの仕組みそのものが「公共トランザクションログ」即ち取引記録そのものですから、MTGOXが主張して居るのは、物理的なコンピュータシステムや、ネットワークストレージを含めて、全て消え去ったと、言っているに等しいからに他ならないからです。
その上、他の金融機関に預けて置いた預金などまで無くなって居るなんて嘘以外の何物でもありません。
金融機関側は細大漏らさず、顧客の口座上の資金の動きの記録は消しよう筈も無く、管理当局の命令で(スイスは知りませんが)簡単に調査できます。
何かアメリカ政府と司法取引か何かで、資金を移したとしか考えられません。
そして、例えば私が持っている(筈の)この番号のBitcoinは今誰が握っているかを調べるのは基本的に出来ない仕組みの様です。
これこそBitcoinの匿名性そのものですから。
日本の銀行の顧客口座と全取引の記録保持のレベルは、原発の何万倍も高いのです。この仕組みは機会が有れば、又説明させて下さい。
「お金に縁の無い」平山でした。
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