箕面ロゲイニング大会 |
From Chuhei
11月15日行われた箕面ロゲイニング大会の地図と置かれたコントロールの一つです。
大会のプログラムとスタート直前の参加者たちです。
箕面ロゲイニング
――私の後期高齢者心得――
ロゲイニングは1976年オーストラリアメルボルンで行われたのが始まりで、日本では 2002年信州菅平での大会が、最初とされている、新しい野外スポーツである。
山林一帯に多数のコントロールと呼ばれるチェックポイントを設置して、決められた 一定時間内に出来るだけ回り、ポイント毎に定められている得点の合計を競う。全部は 回れきれない数のコントロールが設置されるのが普通である。
箕面は滝や滝道が有名だが、ロゲイニングは、滝より東北の山中にある勝尾寺から、 南に広がる急な尾根や沢が複雑に入り組んだ斜面一帯が使われた。その中に30のコ ントロールが置かれ、それがA3のオリエンテーリング用1万分の1の地図に赤丸で 表示された。
同時に得点も赤丸の横に書かれた。得点は10点から120点まであり、全部で1000点 満点である。時間は3時間と決められた。その時間を越えると1分につき50点減点で ある。そして30分以上帰って来ないと失格となり、行方不明者として捜査される。
2009年11月15日、会場となった萱野北小学校には160名の参加者が集まった。この小 学校の場所は千里中央から国道423号線を北に進んで有料トンネルが始まる場所の、少 し西の山麓にある。ここがスタートで同時にフィニッシュ地点である。
スタート時間は10時。参加者の私も10分前に、地図をもらった。皆一斉に自分の回る 作戦を立て始める。「勝尾寺参道の終わり」80点、「箕面の滝の前」100点、が目に入 った。そこで私の心得その@を発動した。
今の自分の体力と能力の限界を見誤るな。
若い時は30分あれば勝尾寺から充分にフィニッシュの小学校付近まで走って降りら れた。しかし78歳の今では45分以上かかることを認識しなければならない。勝尾寺や滝 まで行けば時間内に帰れなくなるかもしれない。
そこで、よく地図を見ると最高点の「小道の分岐」120点が目に入った。そこは勝尾寺 の手前の展望のよさそうな山上である。心得Aを発動して目標が決まった。
最高点に先ず力を尽くして挑戦せよ。
ところがスタートすると、他の人の流れにつられて、近くの「岩の下」50点へ行き、 続いて「神社参道の終点」50点と寄り道した。指に結び付けているEカードをコントロ ールフラッグの横にある枠にはめると、通過時間が電子的に記録される。少し戻って「小 道の分岐」10点を取って最高点への沢道に入った。北上して「監視小屋」の50点を取り、 しばらく行って左の沢に入った。倒木とがけ崩れで荒れ果てた沢で、相当時間がかかった。 這い上がって「小さなコブ」10点を取り、急な坂を上り詰めてようやく目標の120最高点 に到達した。既に1時間半が経っていた。
絶対! 決められた時間内にゴールせよ。
この心得Bに従い、戻りにかかった。「小さなコブ」30点を取り、さらに「穴」の10点 から車の通る道に出た。この道を西へ大きく回りこんで帰ろうとしたのが間違いであった。
あいまいな気持ちで小途へ入るな。
この心得Cにより、途中時間のかかるのが怖くて山に飛び込めない。自動車道ばかり40 分以上も走った。ようやくはっきりした山道を見つけて、広場の横の「小道の分岐」10点を 取った。後、30分だ。急げ! 途中「小道の分岐」10点を取り、きつい山道を下ってフィ ニッシュ。Eカードを最後にはめ込んで時間が出た。山を走り続けた2時間58分36秒だ った。
男子個人クラス出場者45名中42位。得点1000点満点で350点。1位の人は990点。900点 以上は7名もいる。その人達は皆若い。そして山を走る専門のアスリートである。後期高齢 者の私の心得Dは次の通りである。
結果は重要ではない。懸命にやったかどうか? それがなにより大切である。
反省は自動車道で時間を取り、帰りの道で最初の「岩の下」を再び通ったことである。
1位を取った中野茂暢さんが中心となり、同じ地図とコントロール位置で「箕面アゲイン」 という練習会を計画している。ぜひ参加して納得のできる3時間を走りたいものだ。
(2009年12月13日)
|