趣味の尺八 | |
e-silver の皆様 山本です。 ? ? 扨て、今日は書初めなど初稽古を始める日ですので 趣味の尺八の吹き初めをしました。 そこで今年のe-silver の投稿テーマを尺八の講釈と 勝手に決めて思い立った日に投稿する予定ですので 不備・不手際・不満等が有りましたらご指摘ください。 (添付で尺八の音を入れて見ました) ? 始めに 尺八は日本の伝統的な楽器で標準の管長が 曲尺の1尺8寸(54?)である事からこう呼ばれて 居ますが十二律に合わせて1尺3寸から2尺4寸迄 1寸毎に長さの違う12種類の竹管が真竹の根元を 使い7個の節を含む様にして表に4孔裏に1孔有る ように作られて居ます。 ? 続きは次回で |
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e-silver の皆様 ? 山本です。 ? 今回は尺八の歴史について ? 尺八は 唐 を起源に雅楽楽器として日本に伝わり正倉院には八管の尺八が現存して居ますが 現在は雅楽の楽器としては使われていません。 その後、室町時代に一節切(ひとよぎり)と呼ばれる縦笛が現れ武士の嗜みの一つとして武家社会で 流行し織田信長・豊臣秀吉・徳川家康に受け継がれた『之可勢(のかせ)』と言う名笛もありましたが 一般市民に普及して居なかった事や音量や音域の大きい普化尺八(虚無僧尺八)が普及した事で 江戸時代の始に廃れてしまったようです。 次回は 普化尺八に付いて講釈します。 一節切『之可勢』 一節切は真竹の幹の中間部分を使用し全長1尺1寸1分(約34?) 直径約3?の細い笛で割れを防ぐため 木の皮を巻き付けてある。 |
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e-silver の皆様
山本です。
多くの方々は尺八と言えば虚無僧、虚無僧と言えば尺八を連想されると思いますが
普化宗は虚無宗とも言われた禅宗の一つで、自ら考案した真竹の根元から七節使った
長さ一尺八寸の音域が広く音量の大きい縦笛 (此れを普化尺八と言います。一説には
護身用に態々竹の根元を使用したと言われて居ます) を吹き喜捨を乞いながら諸国を
行脚修行した有髪の僧でしたが江戸幕府からは尺八は法器として虚無僧のみが演奏
するものと決められていて建前上は一般の者は吹いては為らなかった様なのですが
実際には嗜む者が多く居た様で明治時代に普化宗が廃止されたのを期に一般人も演奏
出来る様に成り普及した様です。
その後、京都東山区の東福寺の塔頭の一つ 明暗寺は虚無僧尺八の根本道場として
昭和25年普化宗総本山 虚霊山・明暗寺として再興されました。
又、虚無僧が行脚の途中すれ違う時は 「呼び竹」 「受け竹」と言う挨拶を交わす
曲が有り此れの受け答えの出来ない者は 偽物と直ぐに判ったそうです。
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e-silver の皆様
山本です。
添付の楽譜は我々が使う音符で都山流本曲の一部です。
洋楽のオタマジャクシ♪の様なものです。
都山流の尺八音符には37音階が有り88鍵のピアノの半分近い音が出せますが
全ての門人がマスター出来るものではありません。
楽譜は大きく分けて
本 曲 主に琴古流なら黒沢琴古・都山流なら中尾都山が作曲した曲で
殆どソロ曲ですが二部合奏の曲もあります。
古 曲 主に 江戸時代検校や勾當が地歌に三曲(箏・三味線・胡弓)の曲を付けた物で
明治の廃仏毀釈で普化宗が廃止された為、尺八が普及したのでそれ以降は
胡弓に代わり尺八が三曲演奏に加わる様になりました。
新 曲 主に 宮城道雄などが明治以降に作曲した曲が多く代表曲に「春の海」が有ります。
現代曲 主に野村清峰や大月宗明など戦後から現代に至るまで多くの作曲家が三曲以外に
篠笛や太鼓を入れた曲も作る様になりました。
演奏会ではこれらの曲を取り混ぜてプログラミングされて居ます。
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