Windows10 |
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Chuhei
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Windows 10
マイクロソフト社は「ウインドウズ10」を、2015年7月29日以降1年間の間に 限って無償でそのアップグレードを提供する。
Q「どんなパソコンでも無償アップグレード出来るの?」 A「ウインドウズ7、またはウインドウズ8・1で、必要な容量など一定の条件を満たす ものとなっているよ」 Q「容量さえあればそう簡単にできるの?」 A「パソコン上で予約をして、準備が整って利用可能と通知が来れば、後は指示通りに進 めば良いのだ。しかしその前にウイルス対策ソフトなど、今まで使っていたソフトなどが、 そのまま使えるかどうか確認しておく必要がある。また、日本の大手のメーカー、例えば NEC・富士通・SONY・東芝などのかなり以前発表されたパソコンには、それぞれ独 自のアプリなどが組み込まれていて対応出来ていない機種があるから、その場合どんな機 能が問題になるか、調べておかねばならない」 Q「アップグレードすると、どんな良いことがあるの?」 A「ウインドウズ10になると、サポート期間が延びる。最初無期限だともいわれていた が、今は2025年10月14日までとなっている。8・1は2023年1月10日、7 は2020年1月14日までだからね。また、新しいプラウザー(検索・閲覧ソフト)の マイクロソフトエッジが組み込まれていて、複数ページを効率的に表示でき、ウエブノー トやリーデイングビユーなどが使える。その他、ワード・PDF・画像などを取り込み、 校正などができるワンノートなども、組み込まれている。そして、起動やシャットダウン が早く、快適に動くようになっている」
私のノートパソコンは8・1で2014年2月購入のものである。そのパソコンのタス クバーにあるマイクロソフトのロゴマークの上に「無償アップグレードが利用可能になり ました」と表示が出たのは、2015年8月9日の夕方であった。前にこのロゴマークの 吹き出し画面で「予約する」をチェックしていたからである。私は特に急いでアップデー トすることはないとは思っていたが、折角出た「利用可能」を試してみようとその表示を クリックして「アップグレードのインストロールを開始します」の「続行」ボタンを押し た。「アップグレードしています」の画面では丸い円状の中のパーセンテージの数字が0 から次第に100に近づいていった。40分ぐらいかかったろうか。やがて「ようこそ」 の文字が出て「アプリの設定をしています」「最後の処置をしています」と変わり、そし て「さあ はじめましょう」となった。そして、青の背景で窓から光の差し込む最初の画 面が出て、パスワードをいれると、新しいデスクトップ画面となった。スタートボタン がタスクバーの左についていたので、クリックして「設定」から「更新とセキュリティ」 そしてライセンス認証を見ると、「WINDOWS10 HOME」(ライセンス認証され ています)と出ていた。完全に私のパソコンは「10」になってしまったのである。
私は今まで8・1で使っていたソフトやアプリが残っているだろうか、と、デスクトッ プや、タスクバーのアイコンを確かめてみた。ワードやエクセルなどのオフィスやライブ メール、グーグルクローム、その他画像ソフトなどは残っていて全く変わりはなかった。 が、ウイルス対策ソフトのトレンドマイクロ社のウイルスパスターが無くなっているのに 気がついた。「10」にはウンドウズ デフェンダーが付いていてアンチウイルスの役割 も果たしているようだが、まだ期限が残っているウイルスパスターはやはり入れておかね ばならない。私はトレンドマイクロ社にすぐに電話をした。「ウインドウズ10適応の最 新版にアップグレードするように、メールをお送りしていた筈ですがUU」といわれた。 私は最新版へのアップグレードなどは、自動的に出来ているものだと思っていたので、そ んなメールは無視していた。それでも、残っている期限で最新版のウイルスパスターを送 ってくれた。20桁のシリアルナンバーも、本人確認をして知らせてもらい、なんとかウ イルス対策ソフトは復活した。
その後も「10」は気持ちよく動いている。今のところ、起動時間も早く、ファイルや アプリの動きも快適である。今まで「98」「XP」「7」「8・1」とウインドウズを 使ってきたが、私にはこの「10」が一番使いやすい、と思っている。また、タスクバー のeマーク「エッジ」を開いて、見出しと写真をつけてタイル状に並んでいるウエブを見 るのが楽しみになった。これをカスタマイズして読んで行くと、もう新聞を読む必要がな いように思える。そして読書マークのリーデイングビユーをクリックして読むと読みやす い。他にも「10」の色々な機能があるが、それらは私の必要に応じて、その時々に使っ て行けば良いと思っている。
このアップグレードのソフトを市場では「10」のホーム版、18000円で売り出し ている。OSを変えてその都度新しいソフトを売り出すのはマイクロソフト社の営業戦略 である。そしてメーカー各社は、その都度新しいOS付パソコンを最初は高い値をつけて 売り出して、ウインドウズのユーザー達は普通3年から5年の間に新しいパソコンへの買 い替えをしてしまうのが今までのパターンであった。世界中のウインドウズユーザー達が マイクロソフト社に振り回されている感じがして、いつも私は甚だ面白くなく思いながら も、仕方なく歴代のウインドウズ様にお仕え申し上げてきたのであった。
今回の無償アップグレードは今までに無かったことであるが、「9」を飛び越えて、自 信のあるOS「10」をアッピールし、ウインドウズユーザーを、この際増やそうとする 戦略であろうと私は思っている。
私が気になるのは日本の大手のメーカー各社の対応である。確かに「無償」が進むと、 その分新しい「10付きパソコン」の売上は落ちる。そこで、少し古いメーカー独自のア プリなどを付けている機種についてはアップグレード対象外製品として、そのサポートは 出来ないとして、「無償」にはあまり積極的でないように見える。
私にはもう一台、2010年9月に購入したウインドウズ7がある。このパソコンの製 造会社のNECは「それは2013年4月以前に発表された機種であり、ウインドウズ10 のアップグレード動作確認の対象外製品です。アップグレードを行うことによりトラブルが 発生する可能性があります。また、動作確認情報、ドライバー提供を含めてサポートをおこ ないませんので、現在のOSのままお使いください」とメールでいってきている。
私はNECが対象外製品だといっていても、この「7」のマイクロソフトの「10」への アップグレード予約表示が「利用可能」となったときは、なんとかこのパソコンをウインド ウズ10にしたいと思っている。
Q「NECがサポート出来ないといっている機種なのに本当にアップグレードできるのだろ うか?」 A「今わかっているのは、テレビの機能などがあると、それは飛ばされ使えなくなるという ことだ。それでも、上手く飛ばされればよいが、そのときの状況によりフレーズしてアップ グレードの進行が止まってしまう恐れもあるよ。それにメーカーの付けたアプリのドライバ ーに互換性がない機種もあり、ドライバーは変えられないとしている」 Q「どうすればよいの」 A「テレビの機能や、メーカーサイドのアプリなどは諦めることだ。実行の前に不要と思わ れるテレビやゲームのソフトは、出来る限りアンインストロールしておくと良いと思う」 Q「予約しているが、いつまでも利用可能とならないときは?」 A「マイクロソフトのダウンロードサイトからも出来るが、利用可能にならない原因は知っ ておく必要はある。いずれにしろ、サポートはしてくれないから、自己責任でやるしかない。 『途中で画面が真っ黒になって戻らなくなってしまった』という原因がまだわからないトラ ブルも報告されているから、そんな場合の覚悟を決めて、思い切って挑戦してみるか? 「7」のまま2020年1月まで使い続けるか? どちらかしかないよ」
(2015年10月13日)
******* 宙 平 ******* |