春の作品(3月〜5月)
俳     句 作  者 写 真
金蘭や好投巧打完勝す  多喜 丈城 
初安打盗塁決めて春惜(お)しむ  多喜 丈城 
勝ち試合逆転負けの春の夢  多喜 丈城 
勝利なす単打重ねし松毟鳥(まつくぐり)  多喜 丈城 
春眠や守れず打てず虎起きず  多喜 丈城 
援護なく負けを背負いぬ落ち椿  多喜 丈城 
二軍落ち桜蘂(さくらしべ)降り再起待つ  多喜 丈城 
超美技で勝利を飾り春闌(た)きぬ  多喜 丈城 
雪辱(せつじょく)の好投勝利揚(あ)げ雲雀(ひばり)  多喜 丈城 
悔恨(かいこん)の完封負けで亀鳴きぬ  多喜 丈城 
三百の本塁打成る春の潮  多喜 丈城 
初勝利一年生の花御堂  多喜 丈城 
繰り返す守りの自滅雪の果て  多喜 丈城 
暴投の投壊自滅花の冷え  多喜 丈城 
変幻の力投勝利辛夷咲く  多喜 丈城 
快投で連敗止めむ春灯し  多喜 丈城 
負けを呼ぶ落球虚し花の冷え  多喜 丈城 
球乱れ 勝ちがするりと霾曇り  多喜 丈城 
くちばしの すくすくとみゆ 若葉風  多喜 丈城  藤井克己 
○晴れ姿 富士も晴れ 孫入学す 多喜 丈城 三里 英
○広げたり 所せましの 桜かな 多喜 丈城 本人
○むずかる子 花いっぱいに あやしおり 多喜 丈城 本人
○ゆらゆらと 枝垂れ桜の 酔い心地 多喜 丈城 清水 清
常鶲 狙い定まる 椿かな 多喜 丈城 奥野昌雄
○戯れの 口ずけ激しい 春うらら 多喜 丈城 藤本十四男
○頬染める 梅より赤き 小鳥かな 多喜 丈城 藤井義勝
○晴天を 緋寒桜の 背に凛々 多喜 丈城 本人
○頬を撫で 花びらひらり 舞ひゐたり 多喜 丈城 牧野佳子
○眩しさの遥けし素足春の海 多喜 丈城 島田尚武
○光満つ 里山彼方 桜東風 多喜 丈城 島田尚武
○手折りたし 里山遠く 山桜 多喜 丈城 島田尚武
○雨つたふ蜘蛛の織りし首飾り 多喜 丈城 島田尚武
○一隅に光あたりて梅咲かそう 多喜 丈城
○蕾告ぐ ブログの梅 今暫し 多喜 丈城
○獺祭や 発句所望の 便り来る 多喜 丈城
○春雨や セーフかアウト とどけ塁 多喜 丈城 藤井克己
○ぬかるみを 味方につけて 滑り込み 吉川 晋也 藤井克己
○雨の中 青春ドラマ ここにあり 高 利夫 藤井克己
○花の雨 球より早し 滑り込み 多喜 丈城 藤井克己
○屋根よりも低くありても鯉のぼり 多喜 丈城 清水 清
○川幟水面の蔭も泳ぎたり 多喜 丈城 本人
○旅行記を約束誓い鳥帰る 多喜 丈城 藤井克己
○あんなことこんなことあり卒業す 吉川 晋也 本人
○ふんわりと幸せ包むミモザかな 吉川 晋也 本人
○紅梅や末期の酒のひとしずく 多喜 丈城
○春光をあびて絆のあゆみかな 多喜 丈城
○急流にS字S字の花筏 多喜 丈城 島田尚武
○水澄んでさくらクルーズ賑わへり 吉川 晋也 本人
○花影を映し疎水の速さかな 吉川 晋也 本人
○嬉しさに身体もはずむ一年生 吉川 晋也 本人
○留まりゐて落ちゆく前の花筏 多喜 丈城 本人
○若蓮や曼荼羅となり宙映す 多喜 丈城 吉川晋也
○枯れ蔦や生命つないで球児待つ 吉川 晋也 本人
○ネクタイの売り場気になる新入社 吉川 晋也 本人
○大相撲浪速の街に春告げる 吉川 晋也 本人
○園児等のはないちもんめ草萌ええる 吉川 晋也 本人
○若葉燃ゆ宙より命受けゐたり 多喜 丈城 本人
○新緑や一条の雲眩しけり 多喜 丈城 本人
○一条の 晴天射ぬく 若葉光 多喜 丈城 本人
○新緑の光を浴びし滑り台 多喜 丈城 本人
○滑り台 新緑光を 返したり 多喜 丈城 本人
○紅の色も無邪気に薔薇咲けり 吉川 晋也 本人
○背伸びして蒲公英の絮風を待つ 吉川 晋也 本人
○堰を観て川渡りゐる藤の花 多喜 丈城 アサヒ・コム


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