多喜会長 皆様へ 広島市安佐南区八木地区の支援活動
西宮市シルバー人材センター会員 山川 泰宏(西宮在住) 2014年8月20日未曽有の豪雨に見舞われ午前3時以降発生した 土石流にて新興住宅地に襲い掛かり、74名の尊い命が亡くなる大惨事 に見舞われました。 9月4日広島市のボランテアセンターが県外からの支援を求める報道 があり、神戸市社会福祉協議会が支援のためのボランティア募集を集め、 2014年9月16日小型マイクロバス(小型は広島社協の要請)を仕立てたのに 申込支援に行って来ました。 9月16日(火)神戸市中央区役所前に午前6時15分、募集ボランティア 18名が続々と集合、6時20分早めに広島市安佐南区の八木サテライト を目的地として出発しました。 募集ボランティア18名(老若男女)とスタッフ2名そして先導のスタッ フ2名からなる22名です。 途中のSA2ケ所を経由して、午前10時30分頃八木サテライトに到着、 先導者の案内に従い、安佐南区八木4丁目44-10の被災地に徒歩で向かい ました。 現地到着、最初の作業は民家の物置の移動設置に5名と道路わきの 側溝の土砂の取り除き作業と被災自宅の片づけです。側溝掃除は道路 脇の鉄格子を外して詰まった土砂を掻き出しましたが、大部分を占める 暗渠部分はスコップで入るところまでの部分の掻き出ししか出来ず、 川に面した開放部の泥を清掃して少しは流れるようなりましたが本格的 な清掃が必要です。 大雨が来ると側溝からあふれ出た泥水が再び被害をもたらす心配もあり、 又、排水河川が巨石と流木で埋まり、重機での撤去が求められています。 そして神戸常盤大学生からの参加者は個人宅の土砂の撤去と水洗い (この家は水道使用が可能)家のそばには流されてきた流木の貯留が あり、土石流の凄まじさを物語ります。 |
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各々、1時間少しの作業で昼食時間になり、神戸常盤大学の生徒は午後 からも再び泥掻き出しの作業に従事、凄まじさを物語る作業着の汚れは 支援の証しでもあります。 1時間の昼食と休憩をとり、午後から土石流で全壊した家から出た家財 道具が辛うじて被災から免れた庭に溜まった泥掻き出し作業に当たりま した。 半月以上も過ぎた泥は意外と硬く硬化し、書籍、家財道具、子供の カバンなどが泥の中から出てきます。そして、全壊した家で暮らして いた一家のアルバムが土中から出てきて、家族の今までの平和な暮らし を物語る平和な生活の姿に作業しながら、胸の奥が熱くなるのが止め られない体験でした。 東日本被災地で多くのボランティアの皆さまが津波で流された遺品 や写真などを整理するボランティアの人たちの思いが実感として身に 染みる思いです。 |
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安佐南区八木4丁目の被害状況 左は全壊 右は損傷を免れ |
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被災地の現状をこの目で確かめた時、住宅地の中を通る高圧線鉄塔 から山裾に広がる多くの宅地の密集から、近年急こう配の山麓が住 宅地になったのが見られます。 まるで森がいつの間に住宅地に変貌し、このような土石流災害に 遭遇すると考えた人は誰一人いなかったと思います。 山裾から流れ出る水流の逃げ場に造られた人工河川を急こう配の 山裾を駆け下りてきた土石流が、夜半に逃げることも叶わず被災した 多くの犠牲者が出たのと思います。 昨日まで仲良く暮らしていたであろうと地域の交流の住民の多く に、紙一重で襲い掛かった被災による全壊、半壊、一部損壊そして、 昨日まで元気にしていた突然の死の悲しみや将来の夢を抱いて歩ん でいた、老若男女の人々、特に若夫婦や子供達の命の儚さに涙枯れ る思いを抱きます。 被害を免れた家屋の住民にとって、培った絆が再び戻ることを祈 らざるを得ませんでした。 4時間余りの人手による支援の空しさを感じながら、被災地の皆 さまから「ありがとう」の言葉に送られて帰りのバスは疲労の中に 力不足の感が否めなかったのと、ある種の満足と、お手伝いさせて いただいた喜びの複雑な気持であったと思います。 |
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