北海道トレッキング紀行(9)
|
|
知床五湖は、大きな湖ではなく、しっとり落ち着いた何とも言えない、雰囲気を漂わせてくれる。湖面は鏡のようになり、新緑の美しい木々を映し出している。
その後は、最後の目的地であるサロマ湖のワッカ原生花園のトレッキングである。
サロマ湖への途中には、有名な網走がある。網走と言えば、刑務所を思い出すが、他はとなれば何も出てこない。興味津々の友人は早速、駅前にある網走観光協会にたちより、撮影スポットを聞く。職員の彼女はどこがいいか迷っているようでなかなか決まらない。所長が出できて、能取岬にしなさいと決断してくれた。
駅前から少しの距離で、岬に到着する。この岬では朝日、夕日が美しく見え、夜は星がすばらしとか、冬は流氷が流れ着き、氷と氷が押し合うときに発するキュー、クゥーという音が聞こえるとか、今は朝でもなく、夕方でもなく、まして冬ではなく、真夏である。
ちなみに、この岬の流氷の音は、日本の音100選に入っている。断崖の上からホオーツクの海を眺めながらのウオークを楽しませてくれた。
網走市はもっとこの地を宣伝する価値はあると感じ、観光協会に電話で、お礼兼ねて我々の気持ちを伝えた。
能取岬の横には大きな能取湖があり、この能取湖を挟んだ反対の岬に車を進める。この岬は、少し景色が変わり、青々した麦畑が広がる。遠くに能取岬の灯台が小さく見える。岬には、オホーツクの海に似合うハマナスの花が美しく咲いている。
|
![]() 知床五胡 ![]() 知床五胡 |
![]() 網走刑務所 |
![]() 能取岬の灯台 |
![]() 能取岬 |
![]() |
![]() 岬に広がる麦畑 |
![]() 遠くに見える岬は前に行った灯台がある能取岬 岬に咲くハマナス |
北海道トレッキング紀行(10) | |
さらに車を進めると、涛沸湖が見えてくる。涛沸湖の前は原生花園駅があり、この線路沿いとか、湖へと繋がる湿地帯(小清水原生花園)には色んな花が咲き、美しいところで有名で、カメラ愛好家が多い。もう一つ、湿地帯への馬の放牧があり、我々が行った時も、かなりの数の馬が放牧されていた。
サロマ湖への途中、お腹すいたので、オホーツクの魚を食べたいと思い、漁港に入って漁師が食べる食堂を探すが、何もない。しかたがなく、漁港近くの町に寄り、すし店を探す。美味しそうな魚を食べさせてくれる店を見つけ、上ちらし寿司を注文する。出されたちらし寿司の上には色んな刺身がギッシリ盛られている。実に美味しい。さらに焼き魚も注文。うまい。オホーツク海の味を満喫する。
サロマ湖の半島はカニの爪のようで、左はサギ沼原生花園が伸び、右はワッカ原生花園が伸び、真ん中はオホーツク海に繋がる海路ができている。
ワッカ原生花園はいつもの年であれば、一面花園となるが、しかし今年は花は少なく寂しい限りである。
ウオークの歩道は舗装され、半島に沿って果てしなく真っ直ぐ伸びている。自転車を借りて楽に花を楽しむのが普通で、歩いているのは、我々二人ぐらいである。
今日のオホーツク海も静かである。冬の荒々しい様子は全く想像もできない。今夜はサロマ湖の畔にあるルートインホテルで泊まり、翌日はひたすら千歳空港へと走るのみ。長い旅も早終わりである。
e-silverのみなさん、十日間私にお付き合いしていただき、ありがとうございました。
|
![]() オホーツク海沿いに伸びる鉄道 ![]() 涛沸湖の原生花園 |
![]() 涛沸湖の原生花園 |
![]() 涛沸湖に放牧されている馬 |
![]() ワッカ原生花園 |
![]() ワッカ原生花園 |
![]() ワッカ原生花園のサイクルロード |
![]() オホーツク海 |