中国山地の旅(2)
次の目的地は、中国山地への旅で、メインとなる三段峡である。雨は激しく降り続いていて、三段峡のトレッキングはできないのではないかと不安を抱えて車を進める。
三段峡に到着した時は小降りとなり、少し安心するが、服装は雨具に着かえてトレッキングコースを進む。ここは観光地でもあるが、観光客は誰一人いなく我々老人二人である。
遊歩道は整備されていて、歩きやすいが、しかし今日の雨では気持ちよく歩く環境ではない。ただ渓谷の新緑は雨であらわれ、実に美しい。
日差しがあれば、影と光がはっきりして綺麗な写真が撮れるが、雨の中では撮影しにくく、少し明るく輝く新緑のモミジを見つけては、シャッターを切る。ここの渓谷はモミジが多いため、紅葉時期は素晴らしい眺めになることだろう。
雨の中でのトレッキングであるため、三段滝を見て元に引返すことに決め、前に進む。
途中の渓谷には大きな岩が点在し、渓谷のスケールを感じる。2〜3km程度歩いたところに三段滝があった。この滝の高さは、下段が約10m、中段と上段はそれぞれ約7〜8mである。スケールの大きさは別として、美しい滝でしばらく、滝を眺めていた。 
三段峡のスライドショーを見る
三段峡の後は、近くにある深入山へ行く。この深入山に到着した時は雨も止でいた。
この山は熊笹で覆われた女性的な山であるため、実に美しい。登山客にとっては人気があるのか、今日のような雨にもかかわらず、登山しているグループを見かけた。
一度決めた計画の変更は難しいのか、今日のような激しく降る雨の中での登山、無事に登って帰ってほしいと願う。
我々は登るのは止め、車で深入山の裾野を一周することにした。この当たりの冬は雪が多いのか、スキー場も多く、日蔭には今も雪が残っている。
しばらく車を進めると、開けた場所に出会い、ここでは水仙の花が真っ盛りで季節感を狂わしてしまう。
深入山とはお別れして、断魚渓の方向へ進む。12時近かったため、コーヒが飲めるお店せを探していたら、タイミングよく見つけることができた。
山中での食事処はありがたい。若い女性が経営しているらしく、少し雑談をしているとここからは石見銀山は近いですよ、是非行って下さいとのこと。この言葉に即乗って計画外の石見銀山へ向かう。途中ベンガラ色の瓦で造られた家が見え、新緑に生えて美くしい。また雨の中の棚田風景もなんとなく風情を感じる。

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