東北(月山〜鳥海山〜磐梯山)紅葉の旅No2 | ||
翌日も雨である。天気予報の通りで、この時の予報は外れてほしかったと思ってしまう。
宿は秘境の宿を守る会に入っていて、相棒はこのような宿にこだわりがあるようである。
宿の主人に見所を聞き、月山・湯殿山山麓の紅葉を見に出発する。
少し道は狭くなるが、車のすれ違いは十分の幅はある。道沿いはブナ林で覆われ、車道は
薄暗い。路面はブナの葉っぱを敷き詰めたジュータンとなっていて、この上を走るのは
格別である。
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この道は車は見かけない、車は自由に止められので、写真撮影には最適である。この
雰囲気が写真に出ていればいいが、一人占めのような紅葉散策である。雨が降っている関係か幻想的な最高の雰囲気である。また、車を進めると、止めてある一台の車が気づき、声をかけてみようと思ったが、誰も乗っていない。不思議に思いながら車を進める。薄暗いブナ林を通して遠くに輝く紅葉を見るのもいいものである。
車をいつまでも進めてもキリがないので、ユーターンする。行きと帰りでは目に映る景色は変わり、さらに楽しませてくれる。途中で止めてあった車を見つけて、近づいた時、藪から人が現れたので、急いで車を止める。その人に声をかけてみるとその人は雨の中をキノコを取りに来ていたとか、袋に一杯キノコを採っていた。キノコは主にナメタケであり、自分が食べるために採っていると言っていた。この場所は傾斜地で、探すのも大変と思われるがさすが、地元の人である。袋の中のキノコを見せてもらい、写真も撮らせてもらった。
この後は、出羽三山神社へ車を進める。
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この後は出羽三山の一つである羽黒山へ向かう。出羽三山は、山形県庄内地方にひろがる月山・羽黒山・湯殿山の総称であり、修験道を中心とした山岳信仰の場として、現在も多くの修験者、参拝者を集めるところである。雨は相変わらず降り続いている。出羽三山神社に近づくと、車道をまたいだ大きな鳥居が我々を迎えてくれた。
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山門をくぐると、直ぐ下に降りる石段があり、雨に濡れた石段は滑りやすく、滑らないように気お付けて降りていくと、先ず目に付くのが滝である。その後少し進むと三百年にる大きな杉林の中にひっそりとたたずむ五重の塔が現れてきた。 この五重の塔は東北地方最古で最も美しい層塔とされていて、確かに、引き付ける美しさがある。 | ||
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これから先へは、出羽三山神社へ伸びる石段が続く。とりあず体力的に行けそうなところまで石段を踏みしめながら進む。石段の両側は大きな杉が立ち並び、見事な参道である。これを登っていく人は少ない。途中ではあるが、時間と体力がないので、引き返すことにする。途中若い人が元気そうに登ってくるのを見て、この人は神社まで行くのかなと思い、若さをうらやましく思えてくる。高低差は400メートルほどあり、登るとなると強い意志がいる。
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この後は、今夜の宿がある猿倉温泉へ進む。途中道の駅に寄って栃実を加工したお土産がないか探すと、栃餅、栃せんべいなどが売られていた。早速買おうとしたが、お店の人が栃餅は直ぐ固くなって味も落ちるので、持って変えるものとしては適しませんとのこと。親切なのか、商売気がないのかわからない。このため、その場で食べるものとして一バック買う。食べたら実に美味しかった。
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