椎葉村へはかなり距離があり、山の谷間を通る道路である。しかし道路は二車線ある立派な道路で、快適に走れる。朝からの怪しげな雲はついに雨を呼び、小雨交じりのドライブに変わってしまった。椎葉村は壇ノ浦の戦いで滅んだ平家の残党が隠れ住んだ地の1つとされている。たしかに山と山のわずかな平坦な土地に村がある。九州のチベットとも呼ばれるのも判る。
更なる秘境をもとめて国道245号線より分岐されている国道142号線に入る。この国道の入り口は椎葉ダムがあり、ひっそりと水を湛えいる。 |
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この道は国道といえども、車一台がようやく通れる幅しかなく、要所要所にすれ違いができる場所が設けられている程度である。道沿いの民家はほとんど無く、たまにあっても人気のない人家である。
このような道は地図上では短く感じるが、いざ走ってみると、曲がった道であり、道幅が狭いためスピードを出すことができない。一時間ほど行くと、利根川集落になる。ここには樹齢800年の大杉があるというので見に行く。大杉のある村は石垣で築かれた敷地に家屋が建っており、周辺の山々と調和する独特の美しさを残している。この時も雨は止まず、傘をさして大杉を見に行く。大杉を見たとたん、圧倒される迫力ある大きさである。幹周りが19mもあり、しかも木は曲がることなく、天に向かって真っ直ぐ伸びている。残念ながら、雨のため写真は取れなかった。
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この道をしばらく行くと、秘境の中の秘境の位置に滝を跨ぐように設けられた吊橋を見に行く。滝は男滝と女滝があり、この滝の真上に吊橋が設けられている。
女滝に架かる吊橋(白龍妃橋)は、観光用につくられたのか、歩く床がアクリル板で出来ていて、下を覗けるようになつている。写真では迫力がないが、慣れている私でも少し足がすくむ。吊橋からは真下の滝がよく見えないので、カメラだけ吊橋から出し、おそるおそるシャツターをきる。さらに進むと小さな吊橋があり、さらに進むとトンネルに出会う。トンネルを出ると次は男滝が見えてくる。
この吊橋(白龍王橋)の端には展望台があり、上から吊橋を望むことができる。この吊橋の行く先はドン詰まりであり、村人が渡る吊橋ではむなく、明らかに観光用と判断される。しかし、秘境のまた秘境に何故このような立派な吊橋を作ったのか、疑問であり、この時は誰一人会うことはなかった。 |
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ここを過ぎると、間もなくメインロードに合流し、五木村へはまもなくで、ここで目的の計画では、半周することになる。
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