五木村へは予定より早く着いたため、明日予定の五家荘(ごかのしょう)へいくことにする。五家荘は菅原道真の子息(嫡男)が藤原一族の追討を逃れて分住するようになった仁田尾(にたお)と樅木(もみき)という地区と、平清盛の孫の清経が壇ノ浦の合戦ののち住み着いたと言われる椎原(しいばる)、久連子(くれこ)、葉木(はぎ)という地区の5つから成り、このため五家荘と呼ばれている。五家荘への途中は秘境であつても民家はあり、棚田の風景、茶畑を見ることができ、本当にのどかな感じを満喫する。
綺麗な茶畑があったため、写真を撮りたくて立ち寄る。 |
 |
 |
|
 |
 |
ここからは、道幅も狭くなり車一台やっと通れる程度の秘境となる。薄暗い細い道を安全運転を心がけながら、かなりの距離を走る。椎原に近づくと今にも朽ちそうな鳥居が目に付く。切られず残って大木となった杉も目に付く。 |
 |
 |
  |
もうこれ以上奥には行けない平家の里に着く。源氏に追われた平家が死ぬわけにはいかない、生き続けなければならない、その一心で逃げ延びた地であり、逃げる必要がなければ、到底誰も住むことはなかっただろうと思われる秘境の地でもある。
逆に、源氏もなぜこのような秘境の中の秘境の奥地まで平家を追っていかなければならなかったのか、地元の人の話しによると、追っていった源氏も帰るに帰れず、この地に住み着いたともいわれている。 |
 |
 |
 |
|
|
山の中は暮れるのは早い。安全のためにも、早々と今夜の宿がある五木村へ引返す。 |