東北(月山〜鳥海山〜磐梯山)紅葉の旅No4
今日の目的場所は、日本海の夕日が綺麗に見える湯野浜温泉である。日本海の夕日を見る
機会は、懇親会で宍道湖へ行く機会もあったが、残念にもこれに参加できなかったことか
ら、あえて夕日が見えるホテルを選んだ。
鳥海山の宿からの途中に牧草地があったため、寄ってみる。その場所へ行ってみて驚いた
のは、鳥海山と日本海を一望でき、すばらしい眺めである。この場所は日本海からの風を
直接受けることもあり、沢山の風車が設けられ、低周波の独特な音をうならせていた。
次の目的地は、私か是非行きたかったところで、鳥海山からの100%湧き水で出来た川があるというので、これを見に行く。この場所は山形と秋田の県境にある。川の水は全くの汚れがなく澄み渡っている。川沿いの数箇所から湧き出している水が見え、川の中には梅花藻が気持ちよさそうにゆらゆら揺れている。また川沿いに植えられている杉が川面に映り、神秘的な雰囲気を演出している。
湧き水を見る機会のない我々にとっては感動的である。さらにこの風景が山奥ではなく人里で観察できるのには驚きである。
次に訪れたのは酒田市である。酒田市は江戸時代、西回航路の拠点として廻船問屋や米問屋で賑わっていたとか。また酒田市は『西の堺、東の酒田』と称されるほどである。今回見たのは山居倉庫で、
倉庫に沿ってケヤキが植えられ、落ち着いた雰囲気を漂わせている。夕日を見る時間が近づいている
ため、急いでこの場を去り、今夜の宿に向かう。
ここからは日本海の荒波を横に見ながらの走行で、少し行くとこんどは道沿いに立派な松並木に出会う。この松並木はどこまでも続いており、日本海からの風雪から守るために植えられたのだろう。松喰虫の被害もなく、堂々と並んでいる。
空は今まで黒い雲で覆われていたが、進むにつれて少しづつ明るくなり、少し青空も見えるようになった。この状態ではひょっとしたら美しい夕日が見えるのではと期待する
今夜の宿は、少し変わった位置にあり、砂浜の中に建てられていて、晴れていれば確実に夕日が見える場所でもある。到着したときは、太陽は隠れててはいなかったが光線が日本海に注いでいてこの光景もすばらしく、着くそうそう宿にも入らずシャッターを切り始めた。地平線に沈む太陽は見られなかったが、満足できる雰囲気を味わうことができた。部屋からでも十分撮影が出来るが、欲くがでて、屋上にある露天風呂へ行って写真を撮る。すでに露天風呂には入浴客がいたが、少し失礼しますと言って、どうどうと入って写真を撮る。あつかましい限りである。このとき、日本海の波しぶきによる虹が出来、ラッキーな撮影ができた。
夜は波音を子守歌としてぐっすり眠る。

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